未来への不安と戦う樺沢紫苑氏の教え!不安を克服しストレスフリーな生活への鍵

コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。精神科医・樺沢紫苑氏は、著書『ストレスフリー超大全』の中でストレスフリーに生きる方法を、「科学的なファクト」でわかりやすく紹介しています。ストレスフリーの本質とはなにか、その方法とは。動画要約から、そのエッセンスをご紹介します。

祖母の口癖「寝るが一番!」

子どものころ、祖母はよく言う口癖がありました。それは、寝る時間が近づくといつも、「寝るが一番!」と、養命酒を飲んだ後くらいに言っていた口癖でした。

寝るのが楽しみ

ただ寝てしまうことの何がそんなにいいのか、
子供心に不思議であった。

 

ベッドに入って寝ちゃえば、
いいも悪いもない。

気がつけば朝。

子ども心に、祖母の寝るが幸せの理論、
まったく理解できなかった。

 

まぁ、私としては実際のところ、
毎晩ビールをいただくので、
寝るも何もベッドに倒れこむ始末。

これが、残念な私自身の睡眠感である。

 

今思えば、祖母のかわいい主張は幸せだったと気づくのです。

いつも不安

今年の8月は、
思いがけず大変な夏となってしまった。

というのも、予定はしていた大腸切除手術で、
3週間も入院を余技なくされたからだ。

手術は問題なかったのだが、
術後に微熱が発生してしまい正常に戻るまで、
時間がかかってしまったのだ。

 

病院のベッドでは、
もちろんビールは飲めない。

飲む気もしなかったが…。

 

昼間やることがないから、
ベッドに横になる時間も多くなる。

すると、夜になると眠れない。

この時、人生はじめて、
祖母の「寝るが一番」の意味を体験したのだった。

 

そのうち、夜がくるのがこわくなるのでした。

夜が不安

「寝る前に不安に襲われます」、「将来の人生が不安です」など、ある調査によると、「最近、不安を感じている人」は、7割以上に及ぶそうです。

なぜ「不安」になるのか!?

樺沢紫苑氏は精神科の専門医であるからして、
なぜ「不安」が起きるかの解説も科学的です。

 

~引用はここから~

不安を脳科学的にザックリと言えば、ノルアドレナリンの分泌です。人間が緊張、不安、恐怖の感情を持つとき、脳内物質のノルアドレナリンが分泌されます。ノルアドレナリンは、「闘争か、逃走か」の物質と言われます。

原始人がサーベルタイガーと出合った場面を想像してください。すでに相手はコチラに気づき、攻撃態勢に入ろうとしています。すべきことは、「闘う」か「逃げる」か、どちらかしかありません。ぼーっと突っ立っていると、殺されるだけです。

闘争か、逃走か。ノルアドレナリンが分泌されると脳が研ぎ澄まされ、集中力が高まり、どうすればいいのか一瞬で判断できるようになります。そして、ノルアドレナリンとともにアドレナリンも分泌され、心拍数が上がり、全身に血液が行き渡り、いてもたってもいられない状態になります。

~引用はここまで~

 

全力で走って逃げるか、
果敢に闘って打ち負かすか。

ノルアドレナリンが引き起こす「不安」や「恐怖」が、
ピンチを脱するエネルギーとなるのですね。

つまり、ピンチのときに、
「さっさと行動しろ!」とというわけです。

 

人の脳も、いざとなったときには、あなたを猛烈にせかす物質を分泌するのです。

行動するしかない

人の脳にがいざとなったときに、
あなたを猛烈にせかす物質を分泌するのだと理解した。

ピンチのときに「さっさと行動しろ!」と、
あなたを猛烈にせかす物質だということ。

 

ところで、その状態にもかかわらず、
動くことなくじっとしていたらどうなるのだろう!?

樺沢紫苑氏はこう解説しています。

 

~引用はここから~

不安になるのは、必ず「ピンチの状態」「困った状態」のときです。そこから「早く行動して脱出しなさい!」というのが、不安の生物学的な意味合いです。ですから何もしないで、放置すればするほど、不安は強まります。

~引用はここまで~

 

さらに、

布団に入って、
「どうしよう、どうしよう」と悩み続けるほど
不安は強まるのです。

多くの人の間違いは、悩みを抱え、
不安な状態になったときに、
「どうしよう、どうしよう」と思考停止のループに入ってしまう。

行動を起こさない限り、
いくら悩んでも絶対に問題が解決されることはないのだと断言。

 

ですから、やることは一つ。

 

不安を消すことは簡単です。「行動する」ことです!

対処法は「アウトプット!」

人の脳にがいざとなったときに、
あなたを猛烈にせかす物質を分泌するのだと理解した。

人間の悩みのほとんどは、
対人関係、コミュニケーションの悩み、社会生活の悩みです。

つまり、他者に対する悩みを家にこもって悩んでも、
解決することは不可能です。

 

人間の悩みは、行動しながら、解決していくもの。

だから、「インプットの世界」の住人、
情報だけ集めて悶々としていても、
絶対に何も変わらない。

まずは、動くこと、行動することです。

 

樺沢紫苑氏は、
次の3つを実行するように提唱しています。

  • 話す・・・友達とのおしゃべりでもいい
  • 書く・・・自分の悩みを書き出すだけでストレスは吐き出される
  • 体を動かす・・・今すぐ外に出よ100メートルを走れメロス!

以上、不安があるならば、まず「行動」すること。

 

悩みは、誰しもが持っているのが普通です。

その悩みに対する解消法を知り、
ストレスが減れば、
人生が楽に生きられるようになるのは間違いありません。

 

動くことで、ストレスフリーな生き方ができるのですから。

今回のちょっとまとめ

というわけで、今回は以上です。

精神科医・樺沢紫苑氏は、「几帳面でまじめな人ほどうつになりやすい」。そうした傾向を感じます、と語っています。なぜなら、ストレスの原因を真正面から受け止め、不安になり、悩み続け、リセットできないからです。悪いストレスをなくしていくことが、「ストレスフリーな人」になるためには重要と解説しています。

あなたの「考え方」「受け止め方」を少し変えるだけで、ストレスを受け流せるようになります。それだけで、「不安」や「悩み」の9割は消すことができると提唱しています。著書では、誰しもが悪いストレスを感じる「人間関係」「プライベート」「仕事」「メンタル」「健康」という5つのテーマに対し、「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」を示します。

本書、25万部を突破した『精神科医が教える ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)を手に、不安・ストレス解消に、「いま何をすべきか」が明確になるでしょう。

 

「ストレスは人生の一部です。重要なのは、それをどのように扱うかです。」
– ケリー・シャイロック

 

(著者プロフィール)

樺沢紫苑(かばさわ・しおん)
精神科医、作家
1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計50万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。

(参考文献)

 

いかがでしたでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。

少しでもヒントになればうれしく思います。

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